namiguro’s diary

健康とお金を大切に

節約生活「最大の敵」

 月額5万円の積立が成功したら、次は6万円、そして7万円と、徐々に目標金額を増やしていきたくなった。そのために、お小遣いを6万円、5万円と、徐々に減らしていく。

 浪費体質は、そう簡単には変えられない。筋トレと同じように、少しずつ体質改善し、ストレスを感じすぎないように気をつけながら、少しずつ削れるものをそぎ落としていく。家計簿を丁寧に見直しながら、一気に削りたくなる気持ちをグッと抑えて、徐々に金額を下げていく。趣味の外食が家計を圧迫していると分かっていても、週に2回までは外食O.K.というルールにした。また、焼肉や飲み屋で後輩に全額おごってあげることが頻繁にあったが、ただの見栄だと感じ始め、徐々に行かなくなっていった。キャバクラで女の子たちにお酒を飲ませてあげるなど、本当に馬鹿らしくなっていた。外出の頻度も減ったお陰か、高価な衣服なども買わなくなり、ユニクロなどのシンプルなものを数着で着回すようになった。靴などは耐久性があって履き心地のよい、長く使えるものを選ぶようにした。
 節約の最大の敵になるのは、ストレスと見栄だった。ストレスと上手に付き合う。見栄を張らない。このことを意識するようになって、劇的に生活スタイルが変わり、貯金が増えていった。3年間の様々な失敗の中で、このことを身をもって学べたことは、その後の節約人生の大きな糧となった。節約にはコツが必要だが、まずは考え方を変え、それを習慣にし、生活スタイルに反映させることが必要になる。ただコツを知っていても、それを実行できるかどうかは別問題だからだ。節約できなかった人たちの失敗原因の多くは、浪費体質のまま節約に踏み切ったことではないだろうか。

 そしてもう1つ学んだことは、節約とケチは全く違う、ということである。良い方向に体質改善し、シンプルで無駄を省いた生活を目指すことが節約であり、省いてはいけないもの、我慢してはいけないものの区別をなくしてしまっては、ただ心の貧しい人間になってしまうだけだ。