namiguro’s diary

健康とお金を大切に

節約生活「家計簿のすすめ」

自衛隊に入隊してから1年半で、ゆうちょ銀行の残高はほぼ底をついてしまった。

何の知識もない私は、ただ積立て額を増やせば自動的に貯金が増えていくだろうと軽く考えてしまっていた。積立てたお金は確かに共済組合側に貯まってはいったが、同時にゆうちょの残高が0に近づいていき、大切に貯めてきた貯金に手を出さざるをえなかった。相変わらずキャバクラ通いもやめられずにいた。
自分には貯金をする能力がないという現実を叩きつけられ、大きな喪失感を味わった。

ただ、この時の苦い経験が、後に自分で家計簿をつけるきっかけとなった。

家計の支出は大きく分けると、消費、浪費、投資の3つとなり、貯金体質の人は、このバランスを上手に調整できている。今までは、月5万円で生活しようとしていても、2週間ほどたったところで使いきってしまい、結局倍以上の支出になってしまっていた。これは、毎月多額の浪費をしていることに気づいていなかったことと、月5万円という生活水準を体感として身につけていないため、1ヶ月という時間の中でどのようにお金を配分すればよいかを分かっていないことが原因だった。自衛隊の3㎞測定でタイムを縮めようとするとき、後半の失速を計算して1㎞毎の入りのタイムを設定したり、フォームを改善したり、坂道での速度調整を考えたりというペース配分に加えて、筋トレでダイエットしたり、脚の筋肉を鍛えたりという自身の体質改善が必要になる。
貯金をするためにも、支出のペース配分と体質改善は必須なのだ。
私は家計簿をつけ始め、自分自身の浪費の多さに改めて驚いた。外食費や交通費など、何気ない日々の積み重ねが大きな出費となっていたことに初めて気づくことができた。まずはこれらを削減するとこを目標にした。それと平行して、自分自身にお小遣い制を課すことにした。

月10万円以上を浪費する生活から、いきなり半分以下の5万円で生活することは不可能だと感じた私は、間を取って月7万円を目標に設定した。この7万円という金額が絶妙だった。お小遣いの配分として、平日は千円、土日祝日は5千円と考えたとき、年間の休日平均日数は120日であるため、¥5,000×120日+¥1,000×245日=¥845,000が1年間のお小遣い合計金額となる。これを12ヶ月で割ると約¥70,416となり、1日毎のお小遣い制で月7万円という計画を立てた。この7万円の中には、月々のスマホ代や職場で集める班費などは入っていない。当時のスマホ代は2万円で、つまり私の通帳から月々引き落とされていく金額は9万円超となる。これが、ギリギリのラインだった。通帳の残高に余裕を持たせつつ、月5万円の積立てを達成するためには、月の支出を10万円以内に収めることが必須条件になる。

自転車を購入することで交通費を浮かしたり、大好きなラーメンを食べる回数を少しずつ減らしていったり、休日はYouTubeなどで節約系の動画を見て過ごし、モチベーションを保ちながら極力外に出掛けないようにしていた。また、家計簿を見ながらその日使える金額を毎日確認していたので、自分の欲求を抑える癖がついていき、少しずつではあるが、浪費体質が改善されていった。通帳の残高も徐々に増えていった。

こうして月7万円以内という目標を到達するまでに半年以上を費やしたが、家計簿の支出が毎月減っていくのを数値として確認していくことがモチベーションアップにつながり、月末の収支が初めてプラスに転じたときの達成感は今でも忘れられない。

自衛隊に入隊して3年、まずは月額5万円の積立に成功した。